離婚のどのような条件が揃うと子供に悪影響を与えるのか

こんにちは
離婚カウンセラーの木下ゆか です。

今日は、前回の離婚の悪影響を長引くケース事例1離婚が殆ど悪影響のなかったケース事例2の比較でどのような条件がそろうと子供へ悪影響をあたえるのか の結論です。

事例1の場合は、悪条件が揃ったことによって、離婚後長期に渡ってA男(当時5歳)が不適応状態に陥っている。

その悪条件とは、
1)説明無しの突然の両親の別居
2)愛着対象であった非監護親(父)による子供のあからさまは拒絶とその後の接触のなさ
3)監護親(母)の極度の混乱と不適応状態と親機能の長期に渡る低下
4)監護親の長期間就労による二重喪失体験
5)学校をはじめ親族からのサポートの薄さ

他方、事例2の場合は好条件が揃ったことによって離婚に子供が蒙った害が非常に少なかった。
その好条件とは、
1)離婚の理由について子供に説明があった事
2)監護親が結婚中からフルタイムで働いていたため、別居後子供たちが監護親をも労働市場に奪われるという二重の喪失体験がなかった事
3)父が家を出て、結婚中の家に母と子供たちがそのまま暮らすことによって、転校もなく、したがって友達や地域の変化もなかった事
4)監護親がまだ若く、離婚後の適応状態がよかったこと
5)別居後すぐに非監護親(父)との面接交渉が定期的に始められたこと
6)監護親(母)が子供たちが非監護親と継続的に逢うことに積極的であったため、子供たちは忠誠葛藤に苦しむ事がなかった事
7)父方、母方両親族との継続的接触を始めとする、サポートシステムが充実していた事

また、追々 離婚が子供に与える影響の事例をご紹介致しますね。