でんでんむしのお話

 

でんでんむしは「自分の殻の中には『悲しみ』がいっぱい詰まっている」事に気付き嘆く。

別のでんでんむしにその話をするが

「私の殻も悲しみがいっぱい詰まっている」と言われる。

また別のでんでんむしにも同じ事を言われる。

でんでんむしは「悲しみは誰でも持っている。自分の悲しみは自分でたえていくしかない」と嘆くのをやめた。

(新美南吉 「でんでんむしのかなしみ」/小学生新聞 より)

 

悲しい気持ちがいっぱいだと気づけたでんでんむしは、喜びがどんなものかも知る事ができるでしょう。

 

「幸せ」「喜び」「楽しさ」を求めてばかりいると、何が幸せかがわかり難くなる。

だから幸せの中に少し不幸がある、というより、不幸の中に少しある幸せが価値あるものになるのかもしれない。。

 

幸せではない事が悲しいのではなく、「幸せ」を感じられる心が無い事が悲しいのかもしれませんね。

 

「気付き」って本当に大切ですね。ハートと羽アニメgifグリーン